春の日、膿んだ傷みの反芻/ホロウ・シカエルボク
 
しい響きを知った、それは足元に都合よく落ちているパンくずを探す鳩たちに話したところで到底伝わるはずも無く
と言って他に口を開くための口実はそこいらには見当たらなかった
口実を探し続けることで僕らは饒舌になっていく、意味を考えるまでもなく吐いた言葉をついばんでいくのはすでに死んだ詩人たちの列だ「こんなに」「こんなところにまで」「こんなことまで」彼らのさえずりはそんな風に聞こえる
ごめんなさい、でも許してくれとは言いません、時代は常に変化しているのです、さまざまな形態が選択出来るこの時代に遺産ばかりに目を向けているわけにはいかないのです、なんて
気をそらせてみようと下らないごたくを並べてみたけ
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