音楽的詩論 一限目 「君が代」/風見鶏
 
張のために子供を利用する悪質な扇動以外のなにものでもないからだ。

 だいぶ話が逸れてしまったが、こんな感じで国歌の立ち位置は戦後微妙な立場にある。
最も、多くの人にとって国歌へのイメージは好きでも嫌いでもなく、どうでも良いだと思うが。

 さて、そんな背景もあいまって忌野清志郎の『君が代』は反響を呼んだ。
 パンクロックのバンドが国歌をアレンジして演奏するという事事態は実は珍しい事ではない。
 彼らのそうした動きは、反社会的なものとして扱われるし、事実そういったものでもある。
 保守的な人間には嫌われたし、反体制的な人間には無意味に迎合された。
 (例えば清志郎の『君が代』は、
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