音楽の道/葉leaf
い、音楽の道。(あなたは今、誰を指差しているのですか。それともあなたの指は時計の秒針でしかないのでしょうか。あなたの捨てた音楽が乾かないうちに、僕はそれを拾い上げてもう一度捨てるでしょう。乾かないように濡れた脱脂綿でくるみながら。あの日、ビルの3階であなたとすれちがいましたね。砂の植物が生い茂る3階で。あなたの手の名前をもう一度教えてください。あなたの髪の光沢が細く放射していく、僕の眼球。)あなたの会議での発言は沙漠の熱団子を敵に回しました、音楽の道。(一本だけ特に重い木の枝があり、軽くなるためにわずかに燃えている。小屋の中の汚れたテーブルの上にはその小屋が載っていて、空気の中に僕の眼球をたたみ込
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