音楽の道/葉leaf
 
み込んでいる。僕が後ろを振返るごとに鳥はわずかに死んでいく。沙漠が砂粒を器用に並べているので、あなたは知らないうちに砂の呼吸をするようになる。鳥の影が細く放射していく、僕の眼球。木々は沙漠に折り目をつけて、僕は木々に先端を付与する。小屋までの距離の重さを足の裏に感じながら、小屋の中に懸けられた猟銃の冷たさを沙漠の周縁へと拡散させる。)別れの言葉は即死する、音楽の道。(あなたはかつて自分の夢に分布する微小な穴について語ってくれましたね。僕は今思うのです、夢全体が穴なのだと。ビルの6階のあなたの居室には今でもバスタブが住んでいるのでしょうか。僕は記憶の中のあなたの呼吸のリズムに合わせて心臓を動かしています。あなたは鳥の飛翔の形をしたまま、木々の国家論を映してくれましたね。僕は一足ごとに、あなたの誕生が迫っているのを確信します。)夜にはあなたの幾多の表情が降ります、音楽の道。(
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