/渡邉建志
 
トが下がり、まぶしい顔をしている。
この世に幸せというものがあるのなら、これが定義なのだろうとおもう





 家、広い部屋で、裸で寝ている。窓を開けている、庭から女性新人社員達がスーツを着て、太
鼓を叩きながらポテトチップスの宣伝をする。安眠を妨げられて腹が立つ。いりませんと窓越し
に言う。わたし達のポテトチップスがいらないなんて、信じられないという顔をする。公園の方
へ消えていく。ガレージまで行ってみると、食いさらしのポテトチップスの袋がたくさん置いて
ある。僕は少しつまんだだけでぜんぶ捨ててしまう。もったいないかなあと少し思うが、今の強
引な営業と、食いさらし試供
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