赤い血なんてみんなうそといううたがあったらどんな顔をしてみんなは聞くだろうか/ホロウ・シカエルボク
 
というところ
自分に委ねればいいということは
責任もすべて自分のものだ、しくじったら
こいつはそれまでたと思われておわりになるだけだ
赤い血なんてたぶんうそにちがいない
それがからだのうちにあったとしたらなんだというのだ
赤い血がそこにあったら、こぼれることばは
とてつもなくあざやかに
かがやいて見えるとでも?
見えないものは
あってもなくてもかまわない、知らないけど知ってる
知ってるけど知らない
どちらかに決めることを
真剣さと呼びたがるなんておわらいぐさだ
音楽と音楽のあいだにある空間のなかにぼくだけの音楽がある
ことばは音符だ
ぼくは
旋律をつむぐのだ、さい
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