赤い血なんてみんなうそといううたがあったらどんな顔をしてみんなは聞くだろうか/ホロウ・シカエルボク
さいしょにうまれた人類のきもちで、野性というものの
自由であるがゆえの
いたらなさをおぼえながら
きみがもしかいっしょに
これをうたってくれたらすてきなことだよね
だけどそれはとてもむずかしいことで
ある日にはすれ違ったことさえ
気づかないであるいていた
ひとりぼっちでいることなんて
ひとりでいるときには気にかからないものだ
ぼくには
つむぐためのゆびがあったから
赤い血なんてきっとたぶんぜんぶうそ
たましい、なんて
あやふやなものに確信をもつのはやめなよ
赤い血なんてみんなうそだから
きみが読んでくれたらいい
きみが
読んでくれたら
いいな
この旋律を
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