さくらさく/或本仲一朗
 
りはマシです。

「君のうちに行かなくちゃ」
そんな義務感だけが僕を進ませる。待たせる。進ませる。
情なのか何なのかもはや分からない末期です。
もっと早く気付いていれば。

本当は気付いていたのかも、

新米。のふりをした古米。
せめて新米のふりをしていたかった。
それでも多分君は面倒がって迎えに来まい。

そんな毎日に慣れてしまう事はあるのでしょうか。
消化?昇華?自分の中に。
っていうかむしろ自分は自分なのでしょうか。
問答するうち何をせずとも今年も消夏。
とりあえず、今日は雨です。

もうすぐ最寄の駅に着きます。



さくらはたくさんありすぎて
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