さくらさく/或本仲一朗
ぎても美しさを損なわせるだけだと思うのです。
独唱・輪唱・合唱その普遍美の前に口にするだけ空虚、合掌。
音量と伝達量は反比例していく。
お前はそんなに偉いんか。
君のために、
僕は
時間を割く。
不安を避く。
下書きを書いては裂く。
考える封じる策。
身代わりのない俺の作。
やり場のない苛立ちと共に
菓子をさくさくさく。
さくさくさく。
さくさくさく。
さくさくさく。
なにもかもサク
さくさくさく。
さき続ければきっと
さくらさく
もさくもさくもさく
もうさくらさく
まだもさくもさくもさく
もっとさくさ
いくらもさくさくらさくさくもんさくさく
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