タイピストとスタイリスト/m.qyi
 
な上記の二つの僕の気分は、実は、言いかけた問題に対する僕のあいまいさの気分の反映だ。読者はこんなくだらない個人的な妄想につき合わされるのはかなわないだろうから、はしょって言うが、「発表というのは表現の延長か、乃至は表現そのものか」という問いがあるとしたら、僕は、「発表というのは表現そのものだ」と答えるべきかなと今は思う。「かな」がちょっと情けないけれど。僕の理屈はこうだ。(それに限る必要はないが、一応、言葉を主体にした)創作というのは、区分けだろう。区分けの社会的な体系が言葉であるから、区分けは一つのルールに基づいて行われるが、この区分けが固定しているわけではないとすると、そうではないと言葉は変化
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