サークル/鈴木
化のダンスを楽しむ読者のつもりか、それとも人形であることに気付き最後に憂き目を見るだろうと予期していましたか。そして特に申し上げれば、もしも誰かが我々を外から眺めていたとして作者か読者か知りませんが、僕らを笑っていることでしょうかね。
いいさ、存分に笑うがいい! いずれあなたも道化に違いはないのだから。――
――作者は笑っていた。膝を叩き、涙を流し、横隔膜を引きつかせること五分、喜悦は一向に衰えない。さらに五分が経過し、ようやく呼吸が落ち着くと、眼を剥いて勝ち誇った。「どうだ、小説を完結させたぞ。登場人物の反乱も構造の中に閉じ込めてやった。僕の世界に思い通りにならないものなどないのだ。僕は
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