瞬きのうちに夜になる?シタール/ホロウ・シカエルボク
 
、俺たちのいまが犬死に同然じゃないだなんておまえには言えるというのか?
冷凍スペースの中でギチギチに冷えた氷がフロイトについて話している、でも俺たちはそんなことに注意を払わない、俺たちが最も眼を見開かなければならない時間はとっくに過ぎてしまったんだ(しかもそれはどんな理由を貼り付けてもまったく何の意味もありはしなかった)氷は解ける…冷凍スペースの中で、ギチギチに冷えたまま…完全に押し黙ったとき、奴は氷でありながら違うものの夢を見ている
老人が枝を振るい、死出虫どもが舞い上がる、見ろ、ああ、見ろ…あれはどんなものにも言い訳の出来ない死…猫は肉塊をわずかに残した骨となり、それはまるで着古されて捨て
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