瞬きのうちに夜になる?シタール/ホロウ・シカエルボク
捨てられた上着のようだ、ぐしゃっとしていて…ぐしゃっとしていて、すべてを諦めたみたいに見える、死出虫どもの羽音、マスタリングのきつすぎるシタールの弦のように響いて…肉の匂いがする、肉の匂いがするよ、なあ、何かを煮詰めているのじゃないのかい、おまえは朦朧として、ああ、だらしなく涎を垂らして…俺たちはどんなことをすればもっとも美しいものになれるのだろう?日向はどこへ行った、日向はどこへ行ってしまったんだ…いつからそこにいたのか判らない雀蛾がひとり
配合の下手糞な眠り粉のような鱗粉を降らせている…
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