僕らが初めて降り立った あの 大地に/狩心
け入れる
あなたの
感情の前に
一体何を見ているのかこの目は
精神に吸収された女体
その悲劇と
それを愛した男の
亡骸としての風
咳が止まらないように神様に祈った
時計の針が着実に未来を暗示していて欲しいと願った
土のようなチョコレートを
鉄の血の銃口から拝借する
脳内釈明記者会見において
僕らの身体は散り散りのバラバラ殺人事件だ
脳内の
釈明記者会見において
風が通り過ぎる窓は
肺呼吸を放棄したエラ呼吸と酷似している
透明になる身体は
百度の熱病の下で沸騰する
熱くて歩けない床の上で飛び跳ねる足の裏に
忘れられない悲劇の
人々の顔が張り付く
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