雪明かりの王女/beebee
した。
『そうだね。明日見に行ってもらってごらん。きっと素晴らしい贈り物があったに違いないから。』
そう言うと王様は急いで部屋を出て行きました。そして家来を呼ぶと、王女さまのために買っておいた銀の鏡を取って来て、あの家に置いて来るように命じました。
するとさっきまで少し悲しくなっていた王様も、何か良い事をした後のような、素敵に愉快な気持ちになりました。
『良かった良かった。これで王女も喜ぶだろう。』
王様はまた王女さまの部屋に戻って行きました。

雪あかり
王女さまは先程と同じように、ベットに横になりながら窓の外を眺めて
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