雪明かりの王女/beebee
家の窓の下に置いてくるように言いました。
王様は今度はあまり良い気持ちにはなりませんでした。国民から取り立てた税金をもう少し軽くすれば良かったかな、と思いました。そうすればどの家にも灯りがついて可愛い王女を悲しませずに済んだのにと思いました。
王様は重い足取りで王女さまの部屋に入って行きました。王様は少し自分が欲張り過ぎていたように思えて来ました。
王女さまはやはり前と同じようにベットの中で横になっていました。王女さまはますます悲しい顔をしています。
『ほら、お父さま。あそこにも、ほら、あそこにも。灯りのついてないお家があんなにたくさんあるわ。』
王女さまは今にも泣き出しそうでし
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