それでもきっと季節は回る/明日殻笑子
 
風が透明な涙を無機質に拭い去って行った


ねぇ あれから随分経ったみたいで


吹き荒ぶ花びらを
見上げていると肩がこるのに
それでもここには幸福感の他には
何の感情も存在しない


そちらはここからよく見えたので
呼吸の合間に覗き見ました
憤ったり
首を傾げたり
唇を噛んだり
微笑んだり
私の想像などは遙かに飛び越えて
言うなればプラスもマイナスもジャンクもセンチメンタルも
いっしょくたに楽しめるテーマパーク・・・


何ともろくでもない素敵な世界!


愛していた
大好きだったんだ
終わらすわけにはいかなかった
終わるわけには いかな
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