初恋/海月
ていた。
三日間、彼は彼女に会えなかった。
別に悲しくはなかったけど、
一人で帰る距離が長く感じていた。
たった100mもなかったのに・・・
彼女と次に会ったのは、時間がかかった。
最後に会った日から10日間ぐらい経っていた。
「どうでしたか?」とか他愛もない話をした。
彼女は別れ際に「はい、お土産」と言ってボールペンをくれた。
これから彼女に会う事が一月に三回ぐらいになっていた。
彼女が中三になると受験で急がしくなっていた。
彼は中二だったので実際に受験の大変さを知るわけではなかった。
ただ、会う度に彼女は疲れていた。
つい
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