未詩/独白/告白/佐々木妖精
 

ピアニカを吹き考えていた

チョコレートをくれた同級生の額に肉と書いた

卒業写真を焼き捨てた
かえってネガだけが焼き付いてしまったため
それごと燃やすべきだったのだが
方法を思いつけない

100数えている間に
別に帰ってしまってもいいのだと
気づけた鬼ごっこや
思い切って左手で握った
クーピーは
楽しかったのに

指摘された途端
恥ずかしさに突き崩され
さみしさを忘れた

さ み し い

という文字はあまりにもさみしく
かけ離れている

孤独な状態をそう説明することは
できないのだが

恥ずかしいと感じることは
恥ずかしいという言
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