未詩/独白/告白/佐々木妖精
う言葉は
ただそれだけで恥ずかしい
上下関係は嘲笑うためだけにあり
足並みは乱すためにあった
幸運にも
その度に私は頭を撫でつけられ
手を引いてもらってきた
その都度降り積もる手を突き破り
素肌の感触に鳥肌を立てた
あなたは私の感覚を全否定する
時間が粉砕され
さ/み/し/いという点線は切り刻まれ
恥ずかしいという幾重の点になる
さみしさの不在は
線という感覚の喪失だと思う
そして
意味だけが残る
あなたの感覚に報いたくて
私は私を全否定する
感触は慣れが必要なほどに冷酷だったが
好意は温かかった
振り返って手を結ぶ
よろしく
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