批評祭参加作品■いま詩を書くということ/岡部淳太郎
に押しつぶされようとしているのだ(大した実績もないのにこういう言い方をするのは変な話だが、ともかく量だけは多く書いてきたのだ)。
いま、ネットと同人誌と商業詩誌とで(あるいは目に見えない場所でも)、新しい書き手たちが登場してきている。私には彼等がまぶしく見える。年寄りの戯れ言のように聞こえるかもしれないが、彼等には才能と情熱とそれらを表現するための実行力がある。おそらく彼等の若さに嫉妬してもいるのだろうが、二十五年に及ぶ詩作の末にちょっとした迷いを抱えてしまっている私には、彼等のあり方というものが圧倒的に正しいように見えてしまうのだ。ひとりひとりにはそれぞれに悩みや迷いもあるのだろうが、総体的
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