批評祭参加作品■ネット詩fの裂け目から/2TO
のものではなくコピーである」という見解には、(留保付ではあるが)一部同意できよう。しかしながら、次の「たとえていえば詩誌に送った作品が没になった、またたとえれば、書店に置かれていた詩集が店頭から取り下げられた」という例えは的外れである。これらの例は、印刷物において該当する例であり、それをそのままネットにおけるそれに持ち込むことはできない。なぜネットにおけるアーカイヴが上記の例のように、印刷物のアナロジーとして処理されてしまうのだろうか? それは未だに「ネットにおける詩」についてのエチカが確立されていないことを如実に物語っている。
この例示においては「投稿した作品が削除されること」が、「書店
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