批評祭参加作品■ネット詩fの裂け目から/2TO
を部分部分に使い分けているという点で異なっている」*1として説明する。リズム、歌曲、韻律というのは技術(テクネー)であり、これらを使用することによって詩が創られているというのである。
すると、アリストテレスのいう「詩」とは、媒体(メディア)の複合体によって生み出される「再現(ミメーシス)」であるといえる。アリストテレスにとって、書かれた詩句とはそれ自体が媒体(メディア)なのである。したがって、我々が今「詩」と呼んでいるものは、それ自体がすでにひとつの「メディア」であるということができるだろう。
すなわち、問題となりうるのは「紙媒体の詩/ネットの詩」というメディアの二項対立ではない。
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