ネジ巻き飛行機械/狩心
てて墜落する
バリバリと空間を切り裂くように
この空間の表面を引き剥がした向こう側の世界
どす黒い紫色で
変色した唇みたい
その亀裂が
真実を隠そうと閉じていく時
言葉が零れ落ちた
僕の知らない言葉で
読む事もできない
僕に足りなかったものは
人を理解すること
君の事は僕の辞書には書かれていない
誰もが持つ空白の一ページに何を書き込む?
セメントでできた湿地帯
暴れん坊将軍の横顔
そいつをビンタする
何か奥があるかのようにかっこつけたものを奥に沈めて
少しずつ奥にあったものが浮上する 近未来の空
阿修羅の手が 一つずつ果実を成す
天に伸びる木の枝に成りま
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