【エッセイ】裏庭について – それからすこし家の話/mizu K
「呼吸」していると感じられることが肝要なので
ある。
そして、それらの条件を満たすためには「家」との関わりが大きくなってくる(ホン
トか?)。つまり裏庭は、それをゆるやかに取り囲む家とへその緒のように密接につな
がるのだ。もちろん、すべての家屋や屋敷に裏庭があるわけではなく、さらに前庭もな
いところもある**。それから庭というものを必要としない家というものも確かにあり、
同様に裏庭が必要ない家というものも確かに存在する。その必要のあるなし、要請の有
無の判断基準はどこにあるかというと、それを説明するのはなんともむずかしく、そこ
に住まう人の生活方針に依拠するというと現実的で妥当な
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