遺跡の街/リーフレイン
 
ある程度に残酷で無神経で、骸骨サッカーで遊んだりもした。もちろんそんなことはしてはいけないことだったのだけれども、してはいけないことほど楽しい。

 僕たちに一番人気のあるバイトは「案内人」だった。迷路のように複合化した街は普通に住んでいても迷うほどで、下部の遺跡部分に迷い込んだ観光客が消息不明になってしまうこともままあった。慣れた人は地区ごとに案内人を雇い道を確めながら目的地へとむかう。 僕たちは学校単位で 一種の鑑札みたいなものを発行して、「1、騙さない。2、安全迅速に目的地に向かう。3、適正価格で荷物も運ぶ。」ことを保障しあった。最上級生による審査を経た鑑札を持つことが出来たこどもは少し
[次のページ]
戻る   Point(1)