遺跡の街/リーフレイン
状になった道がもつれた蜘蛛の巣のように街中を這い回り、高いところから低いところへワイヤーロープが張られていた。慣れた大人は”レイヤー”と呼ばれるワイヤーを走る滑車を使って、(手でつかまる輪っかと足をひっかける輪っかがついている)2,3階層下へとすべり降りていった。
僕の学校は家から数ブロック離れた所にあって、僕は毎日5つの階段をくだり、回廊を2つと橋を6つ、12の階段を上がって通っていた。1000年ほど前に墓場だった回廊を使うと、とても時間が短縮できた。顔の数十センチ横に骸骨が幾つも並ぶ道で、僕はいつも息を止めて走り抜けていった。その一方で、学校仲間が集まったときの僕らは子どもがそうである
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)