黄色い点線/ピート
ギターを抱えた美しい少年
たどたどしく弦をつま弾いて
取るに足らないことを歌っている
やがて現れる美しい少女
彼女は涙を流し、やがて少年の腕に抱かれた
(僕には関係のないことだ)
ギターを抱えた美しい少年
単調なラブソングを無表情に歌っている
やがて現れる美しい少女
彼女は微笑み、やがて少年の腕に抱かれた
(僕には関係のないことだ)
僕だってマトモな感性を持った人間なんだ
でも君はそんなことさえ分かってくれない
僕は黄色い点線の上を歩いていた
この点線は僕のもの
そこに彼女が現れてこう言った
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