6号館のジャグラー/ピート
誰を責めることもできないって分かっているのだろう
だから君は全てを自分のせいにした
君が見る世界では
あいつらの方こそ狂っていたというのにね
みんな孤独に怯えている
あいつらは君みたいな人間を探していたのさ
ひとりで生きられる強さなんて
誰も認めてくれやしないよ
分かった風な口叩かれるのがオチさ
いろんな強さがあるって言うのにね
君は僕の方を見た
その瞳で何を語りかけようとしているのか
僕には分かるよ
君が何を言いたいのか
僕には分かる
でも僕は後ろを向くよ
何の罪も感じないまま
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