この世界を離れて ★/atsuchan69
 

 行き先は自由 君とぼくとのはじまりの世界

 どこからか地響きのような音がちかずいてくる。
 僕はレンゲ草の首かざりをこしらえて大好きな母ちゃんにあげた。母ちゃんは笑みをこぼし、すると声にしないで「あっ」という顔をした。そしてぼくの肩をたたいてうしろを見るようにうながす。
 ふりむくと鉄橋を蒸気機関車がまっ白いけむりをもくもくとはいて走りわたるところだった。
 せなかにある羽をおおきくゆらし、ぼくはよろこんで機関車へむかって駆けだした。


 それから、とある町ではおおぜいの役者をひきつれた旅芸人の一座と合流した。
 皆で食事をし、
「ぜひうちに来てもらいたいと思ってい
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