神様のラーメン屋/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 

「わかったよ、とりあえず来たし入ってみようか」
「うん!」
 この店の開店は午前11時から。
 評判の店だと言うので、15分ほど早めに来てみたら、運のいいことに並んでいる人たちはさほど多くなかった。
 このぶんだと、ぼくらは開店時刻と同時に、入店する事ができるだろう。
 もっとも、わざわざ学校をズル休みしてまで平日を狙ってやって来たという事もあったのだが。
 まあ、とにかく僕らは、自らの幸運に感謝をした。
「早めに来て正解だったな」
「ああ。でもちょっとでも油断して昼あたりに来てたら、こうはいかなかっただろうね」
「普段おとなしいお前がそこまで言うんだから、ホント期待してい
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