シベリアン・スウィートハーツ/atsuchan69
待ちわびる捕囚のごとき人民への
言うがままの操作を、ついに我々は完成させたからだ
去勢された彼らはまさに家畜に等しい
北極海を泳ぐレヴィアタンの抱(いだ)いた
秒刻みの荒い呼吸に混ざる、
冷たい円柱の 金属の肌に零(こぼ)れる数滴の汗は、
果てしない雪原の氷楔に分かたれた
底知れぬ絶望の奈落へと滴り落ちていった
美しい容姿の魔女たちが隠れ住むという、
暗いタイガの森に射す冬のよわい木洩れ日を浴びて
たぶん、パステルナークの信じた
素顔にうかぶ微かな笑みと
もはや奪われても、キッスしか残らない
貧しさに秘めた熱い心が清々しく空を渡る
信じるに足りる、暖かな想いが辺
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