シベリアン・スウィートハーツ/atsuchan69
 
が辺境の地に染みた
異端者と、その家族らの暮らす小さな陽だまり

勝手気侭な表象を漏らすゆえ、
ガラスの瓶に幽閉された 青いインクの
記した過去においてさえ何ら特別な意味もなく
生延びた様々な文字と記号、数式。//
血なまぐさいギロチンの置かれた広場へとつづく
明晰な夢を どこまでも隅々まで監視する
日本製液晶パネルの映した緑色の影がふたつ
厳寒の夜、命の温もりに淡く滲んだ

 /////(ノイズ)。

スカーレット、そしてルビーレッドに輝く
無数にならべ置かれた神の庭の
巨大な火の石を見上げて
あえて興奮した波形が別世界の輪郭を露わにみせる
その逞しい命の、華
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