優等生の予防線/猫のひたい撫でるたま子
次の詩集の挿し絵の画像処理を任され、頭を使わず感覚でやっていい仕事にウツツを抜かしていたその時に事件は起こった。
会社のパソコンにメールがきた。
「昨日は朝までどうも!飲みすぎていたね」ってやつ。
はー!!
「高野さん宛てのメールが来ているよ」と冷たくなった社長。
私は昨日お腹を痛めて、サービス残業を断り、珍しく定時に帰ったハズですけど?
・・・
頭フル回転、メールに私の名前が記載されていないことを確認、「私は昨日名刺ケースを忘れて帰ったのですが、ね?(なんだろうね?)」
「ああ、じゃあただの迷惑メールかな?それにしても随時手が込んでるんだね
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)