暗闇の色味を塗り分ける(決して塗り潰すものではなく)/ホロウ・シカエルボク
 
に吐き捨てられるリズムのようなものだ
耳を澄ませてみろ
その中にある響きを聞いてみろ
心の中までは届かないから
聞こえてくるものがたくさんある
拾い上げるほどのものでも無いことは二つ三つ摘んで見れば判るだろうさ
だけどそうと知りながら見過ごすのと
何も知らないまま見過ごすのとじゃやっぱり違うものなんだ

そして朝が来るまでには
暗闇の中で覚えたことはみんな忘れなくちゃいけない
暗闇の中で覚えたことを明るい光の下まで持っていくと
お前の人格には足りないものがいくつも出来てしまう
それは自分を虫食いパズルに仕立てるようなものだ
関心が付加されない問いは
宙ぶらりんのままど
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