回帰線/ホロウ・シカエルボク
 



まあ、自分に非があることを否定したりなんかしないさ
それでもやっぱり昼飯は食いたくなるもんだ
この前から少しの間胃の具合が悪かったけど
きっとそれは妙な濡れ衣を着せられたせいなのさ
まったく高給取りがぞろぞろうろついてるくせに
鍵の管理もまともに出来やしないんだから


13のころから通っていた小さな古本屋が潰れた、入っていたビルごと取り壊された
そういう取り決めは誰かの記憶すら込みで奪っていく事を知らないやつが居るんだ
耐震構造なんて別に気にするような事じゃない、本当の天変地異がくれば
俺たちみんな口を開けたままぼんやり死に絶えるさ


死んだらどこへ行こう
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