スキッピング ロープ/s
スで覆われた足を傷つけぬよう
彼女は 注意深くかき分けて歩きました
まるで今にも動きだしそうな
ウォーキングツリー
頭上の幹に座っている小さなオマキザル
高い木々の樹冠地帯からは鳥達の声が降ってきます
まるでそこは緑の都市のようでした
「やあ、いらっしゃい」
傍に居たキャッツクロウの木が彼女に話しかけてきました
彼は心配そうに彼女を見て言いました
「お嬢さん、あなた、どうしてこんな危険なジャングルの奥地にそんな格好で? それも見たところ、たった一人のようだが、一体なんの用なんだい?」
彼女は 何と答えようかとしばし考えましたが
にこりと微笑んで答えました
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