ニート・フリーターのウソ・ホント/風見鶏
 
87年にリクルート社のアルバイト情報誌「フロムエー」の編集長である道下裕史が生み出した言葉で、1980年代後半のバブル経済の時期に、「ミュージシャンや俳優になるという夢を持っているため正社員として就職せずに、日々の生活費はアルバイトで稼ぐ若者に対してプータローと軽視するためではなく、人生を真剣に考える若者として応援していこう」という意味で使われ始めました。しかし、この言葉が使われ始めた1980年代後半というのは日本の経済が好調だった時期の事です。24時間コンビニチェーンの急増や、建設ラッシュに伴う建設業界の人手不足によって、夜間勤務や肉体労働に従事する労働力が求められていました。そのために、夢を追
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