ニート・フリーターのウソ・ホント/風見鶏
 
を追うためにあえて就職しなくても生活を営むことができましたし、雇用情勢が今と違って潤っていたためにその気になれば引き返す事もできたのです。

 しかし、その後バブル経済が崩壊して、企業の経営状態が悪化すると正社員の採用は抑制され、低賃金かつ解雇しやすいアルバイトが、代替の労働力として活用されるようになりました。そのために当時、就職活動をしていた多くの若者が正社員になれず、フリーターとしてアルバイト等で生活せざるを得ない状態になりました。これが俗に言う就職氷河期です。フリーターに対してこのような経緯を無視した場合の年長者の反応というのが、「最近の若者は地に足がついていない」だったり「夢ばっかり追
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