三日月の夜、フーリガンとエクスタシーが相対するセミダブル/ホロウ・シカエルボク
 

 世界の外へ出るまでの残り時間をカウントしていた


汗は身体を判らなくするための巧妙なシステム、産声を耳にしたような気がするけど
 きっとそれは俺の中のタイマーの誤作動
魔女猫の尻尾のような黒雲が三日月を裁断するまで
 リズムを繰り返すことをどうか忘れないでおくれ


 下世話でいることは正しくない、今夜だけは
 自分のままでいることは誇らしい事じゃない、今夜だけは


薄暗がりのヴェールには見なくてもいいものが折に触れ浮かび上がるから
 俺がそいつを見ないようにコントロールしてくれ、繰り返すことを
リズムを繰り返すことをどうかやめないでくれ、俺がそれを見てしまう
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