窓辺のヒヤシンス/m.qyi
 


嘘を連れて

戦争が続くのも理由はあるのだろうとか、と。

割り切れないものはあるのに

だからなのだろう、僕は君を相変わらず話している

君が戦争に関りがないはずはなかったけれど、

僕らが形作っている僕と君は直接に関係がないように

戦争と君の間には直接の関係はない

君と君の間に戦争があって、僕と君の間にも戦争があり、君はそれを縫って旅をしている...薔薇戦争は

薫り、ヒヤシンス騒乱を燻らしていた

油彩の群青がナイフで次々部厚く重さねられていく戦争を見て

確かに、戦争と共にあったにしろ、

君だけが、戦争に行
[次のページ]
戻る   Point(2)