Don't Tear Me Up/ホロウ・シカエルボク
っている
恍惚とした表情に腹を立てて
僕はテレビのスイッチをオフにする
暗転した画面を見た瞬間に
いつかの喪失を思い出して悲鳴を上げるんだ
少しの無理でどんな事でも叶えられる気がし始めていた
信頼を手に入れた僕は確かに満たされていて
遅れがちになった誓いのために躍起になっていた
どんなに疲れて帰っても大丈夫だったんだ
君と眠ればマイナスは朝にはリセットされていた
ここに来て僕をリセットしてくれ
君が居なくなった人生の収拾がつかないんだ
墓標の前で聖地に祈るように頭を垂れて
動く事が出来ないままで世界が逆さまに枯れるのを見た
もう一度も、一瞬も、新しい記憶に出会え
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