老いるだけが死じゃない(詩にそれは言えない)/ホロウ・シカエルボク
強くだ
今朝から急に寒くなって俺は怯えている、守るべき手段が突然ごっそりと減ったみたいな感じさ
おまえが見てるものは俺が見てるものと同じではない、それについてどうこう言うつもりは毛頭無いけれど、おまえの欲望の形がもう少し俺に似ていればナとは時々思うよ―噛み合わないから愛しいってもんだよな、それは寂しさじゃないんだ
それは寂しさじゃないんだ、判るだろう…死体になれない生き物だったらロックンロールなんて必要無いんだ、『あと五年しかない』って言ってみな、嘘でいい、嘘でいいんだ…唇を少しゆがめて本能的な確信のように『あと五年しかない』って―何かが見えた気がするだろう、何かが判った気がするだろう…ここ
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