老いるだけが死じゃない(詩にそれは言えない)/ホロウ・シカエルボク
こころの中に牙を立てている得体の知れないものの影が数秒前よりくっきり見えたような、そんな気分がやってきただろう?人間の欲しいものなんてそんなに変わらないんだ、本当は―それが
それが理性の側から来るのか、本能の側から来るのか、それだけの違いさ、所詮は小狭い肉の内側で起こるささやかな衝突事故さ…こいよ、さあおいで、俺たちにはあと五年しか無い
始まりと終わりについてもっと具体的に考えてみたことがあるだろう―ビクビクしがちな思春期の少女のようにさ、始まりと終わりについて詩を書くことで精一杯になっちゃうような可愛さって今でもあるだろう?俺たちの本質は怯えだ、俺たちは皆怯えのオブラードに包まれて―だからこ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)