ちるどしつ/カンチェルスキス
ばが
ぼくのあなをおおきくしてるようにもぼくは
おもえたりしました
だけどそれはきのせいでした
かれらははじめから
ひとつのてくにっくをくししてるだけでした
しんでしまわないためのてくにっくを
じぶんなりにくししてるだけでした
そうしなければ
みんないきていけませんでした
ぼくもそうでした
ぼくはしっていました
いつものことでした
もうふをかぶってまるまると
あながちょうどかおのところにきました
つめたいかぜがほおにふれて
だからぼくはいつもさむいおもいをして
このかぜをどうやってとめられるんだろう
この
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