と、いうような意味のありそうななさそうな戯言を僕は大きく足を広げて立った状態でほとんど書き上げた/ホロウ・シカエルボク
 
てるんだぜという風を装って考え込む、同じ線上じゃいけない、同じ引き出しからものを出してきては
もっと奥のわけの判らない引き出しの中から一生懸命重たいものを引っ張り出してこなくては
俺は平静を装いながら脳味噌をフル稼働して新しい感覚を導き出そうと企んでみるが、そのあいだにおまえはどんどんなれた言葉を継ぎ足していく―これは気にしては駄目だ、これは一種の現象のようなもので
一見凄いもののようだが並んでるものはいつもと大して代わり映えのしないものだ…だがしかし、俺が引っ張り出そうとしているものはいつも少々重たすぎるらしい、引き出しの隅で鎮座ましましててこでも動こうとはしない―俺はさじを投げる、そして
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