べつに渇いちゃいない(Do you like me?)/ホロウ・シカエルボク
はまだ運命に足首をつかまれて
ジャイアント・スイングをされてるみたいな世代だった
改装する前の羽田空港の側の工業地帯を
何故だか少し暗い気持ちで見つめていたっけ
あんな景色を何度こころの中に見ただろう
スモール・タウンの片隅でもがきながら
スモール・タウンの片隅で寝苦しい夜に寝返りを繰り返しながら
それが都会的な孤独の景色というものなら
俺はまさしくそこで生きるために生まれてきたような人間なんだろう
寂しさがなければ本当の気持ちはきっと死んでしまう
寂しさがなければひとは内奥を覗き込んだりはしない
過ちの数を数えたり
傷のメモリーを傷めたほうと傷められたほうに分類して、その
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