Don't Call Me Up/ホロウ・シカエルボク
バーされたブルースを流した
それは最高にアップなテイクだったけれど
俺のブルーを塗りつぶすには少しも足りなかった
いまさら何を求めればいいというんだ
月の輝く夜になにもかも失ったのに
すっかり真っ当な昼が訪れるころ
ジャンキーのように衰えてベッドにもぐりこむ
誰かの采配で
悦楽に溺れるおまえの夢を見て悲鳴を上げるんだ
口元から血が流れる
どうやら噛みしめてしまったらしい
ベッドサイドの時計を壁に投げつけて壊した
どうせ今となっては必要としないものだ
気持ちよくしてくれる嘘つきを求めて
月の出た夜は街中を彷徨うのさ
あの夜を思い出させる窓明かりが怖いから
あの
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