火をつくる丘。/鯨 勇魚
自身のお別れに列ぶのなら、
立木を横に分け稲を干す作業は、
無責任なあたしは頷くまでの時間になりそうです。
それは、季節の境目なのに。
心を追いやってしまうから。
さよなら。
さようなら。
空は高くありますから。
ね。わかるかな。
空間。に、ゴムシートをひろげ、ふたつ。
木霊をね、少し離して置いてみるの。
あの、空間ゴムシートが、
のびて広がり、曲がって。
双方が近づくでしょう。
引き合うの。
それが好きなのです。
平行だった2筋の、
空に飛ばした光の空路が、
赤道を過ぎる頃には。
直進は、曲がりに沿って接近するでしょ。
それが、心と身体の経
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