火をつくる丘。/鯨 勇魚
 
の経線です。
ね。精神の経度、が。
ねえ。居場所。の、経度でしょう。
北極圏の天上まで、
飛ばした先には衝突するしかないの。

散らばる残骸の中の、
海を融解させたのが、
吊されたままの、あたしです。
それが、
あたしそのままでした。


中心。飛砂の渦中から、
自分の身を焼いてまで。
分解点の中にいました。
今までを、
男らしくあやまりなさい。
そう、男なのだよね。

海には精神の吹雪、
口惜しみ泣きながら、
素足の指先を揉んでは、
馬鹿な人。と、呟き、
丸くなり、幾日か寝込んだの。

たいおんなんてもの。
いらなくなって、
しまえ。

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